HEROたちのこと

私にとってのヒーローたちのことをつらつらと

ルパパト50話

ついにやったね(涙)
魁利、透真、初美花、2年間大切な人を取り戻すため戦い続けてきた3人の願いが叶った。嬉しいって感情を全開にして一緒に闘ってきた透真と初美花に抱きつく魁利は子どもみたいで、快盗の帽子とマスクを取った3人の本当の素顔はごくごく普通の若者だった。本当に本当に良かったねって涙が溢れた。3人で抱き合ってゴロゴロしてるの可愛いがすぎてもはや癒し。3人のまわりには"不可能"から"夢叶う"の象徴に変わった青い薔薇の花びらが舞ってるのがめちゃくちゃ綺麗で、幸せな、みんなが待ち望んだ快盗戦隊ルパンレンジャーにとっての最終回、ハッピーエンド。なんて良いシーンなんだろう。そこがドグラニオの金庫の中であることを除けば。
もうなんなんだこの喜びからの絶望が襲ってくる感じは。ルパレンの願いはただ大切な人が戻ってくることでそこに自分がいるかどうかなんて関係ないんだね。でも氷から解放された勝利兄ちゃんと彩さんと詩穂ちんに会えないなんて辛すぎる。あとはパトレンに託すってことだよね。希望持ってるんだよね。これでいいなんて思ってないよね。全部終わったって顔してるからさ。終わってないよ~。
最近共闘回も珍しくなくなってたし、実際49話を観るまではルパレンとパトレンが共闘してザミとドグラニオを倒すのかと思ってた。でも魁利がずっと一緒に命を懸けて闘ってきたのは他でもない透真と初美花であり、宿敵であるザミーゴを倒すのは同じ想いを共有する3人でしかありえないんだ。今まで魁利にやられてた鼻ムギュを初美花がやり返すのも可愛かった。ここにきてルパレンの『それが俺たちのルールだからな(CV:透真)』をくしゃくしゃのポイしちゃうのも良い。それぞれがかけがえのない人になってるの、泣ける。透真も初美花も魁利のこと好きすぎかよ~。
ただ、ザミーゴに勝つための秘策を決行できたのは他でもない魁利の笑顔が好き(公式キャラブック参照)すぎる"どいつもこいつも"の筆頭、朝加圭一郎がいたからってことを忘れちゃいけない。たぶん32話のときとは違ってノエルからの提案を即受け入れたんだろうなぁ。自分の立場では救えない人がいるけど、手を貸すことはできる。バイカーとクレーンドリルをノエルに奪われたって報告する圭一郎の悪気のない顔と後ろで驚きすぎな咲也の顔が好きすぎる。ルパレンの装備を奪われたことに反省の弁を述べるつかさ先輩と咲也もそれを見て口元に笑みを浮かべる圭一郎ももうパトへの愛しさが溢れてとまらない。圭ちゃん、魁利くんは魁利くんのやり方でちゃんと大事な人取り戻したよ。


暴れる巨大ポーダマンを前にした場面で、ノエルと一緒に駆けつけた圭一郎を見たつかさ先輩がちょっと驚いた顔(メット被ってるけど)してたのが気になって、敏いつかさ先輩だからもしかしたら魁利を探しに行った圭一郎が「警察を辞める=快盗と一緒に戦う」選択をする可能性を考えてたのかなと思った。だから警察である自分達の元に帰ってきた圭一郎に驚いた反応をしたのかなと。「圭一郎……」のあとに(振られたのか…?)っていう台詞が聴こえる、、、気がする。そして(振られてしまった……)っていう圭一郎の声が聴こえる、、、気がする。魁利は圭一郎の背中を押した段階で整理できたけど、圭一郎は巨大ポーダマンを倒したあとも心が定まらない感じだった。そのモヤモヤに決着ついたのがザミーゴとの最終決戦のためにドグラニオの金庫の中に向かうルパンレッドを呼び止めたとき。U号で飛ばされてきて分離した圭一郎がスーパールパンレッドをみてとっさに「魁利くん!」って言ってたけど、出てこれないかもしれないけど決着をつけるために金庫に入ることを決めたルパレンの決意をみてやっと吹っ切れたのかも。だからいつもみたいに「快盗」って呼ぶし、ルパンレッドも「お巡りさん」って答えるし。はー、Wレッド最高かよ。


思えばノエルに情報漏洩の疑いがかかった43話からずっと圭一郎にとってしんどい展開が続いてて、次回一番キツそうなシーンも予告にあったけど、大切な人を取り戻すその日のために戦ってきたのがルパレンなら、苦しんでいる人たちを救って平和な未来をつくるのがパトレンだから。次は、警察戦隊パトレンジャーの番。祈るのみ。
みんな、生きて帰れよ。

 

 

 


補足
50話はグッとくるシーンが多い


・冒頭ルパレvsザミのレッドのアクションが凄すぎる
・国際警察の職員を落とす透真
    初美花より先に目が覚めてたけど初美花が起きるまで待ってたんだろうなぁ透真お父さん

・2年前に初美花ちゃんと会いたかった咲也……圭一郎と同じように力になってあげたかったんだよね
・突然のトリガーマシンについての新情報
    そうなんだーって普通に受け入れた

・やれやれなヒルトップ管理官
・「たるんでました!はい!」の無邪気さ
・ルパレンが破った窓ガラスをGSPO段ボールで補修するジム
・「生憎正々堂々ってやつに興味なくてなぁ」「僕たちは快盗だからね」のかっこよさ
・ルパレン名乗りの気迫
    透真「ル"ゥバンンンブルゥゥゥウウ!!!」って言ってたよ
・暴れるドグラニオの前に出動したパトレンが圭一郎だけじゃなく3人とも濁点マシマシだったのが最高だった
「当"然"だろ"」
「ギャ"ン"グラ"ー"の"全"滅"が我"々"の"使"命"だ!」
「相"手"が誰"だろ"う"と"怯"む"な"どあ"り"得"ん"!!」

SUKI…!!!!!!!!!!!!!!
・ルパンレッドのガワで圭ちゃん呼び
・圭一郎に呼び止められたレッドがバイクの代わりにビクトリーストライカーを圭一郎に渡すとき頭を掻く仕草が本当に魁利……浅井さん凄い
・10話で初めてザミと対峙したときと立場が逆転してザミの帽子を撃ち落とすレッド
・ルパンマグナムのエフェクトかっこよくて毎回好き

 

50話のグッと来ないところ

・次回が最終回なところ

ルパパト49話

42話の共闘を超えるWレッドはもう見れないんじゃないかという視聴者の顔を全力でビンタしてきた神回49話。

 

49話を観て、本当にルパパトを見続けてきて良かったと思った。

ブログを開設したのもこの49話に対して沸き上がったまとまらない気持ちをどうにか言葉として残したいと思ったから。

 

ルパパトは同じ世界観の中に2つの戦隊がいる。それぞれの戦隊にはそれぞれの目的がありそれぞれの手段で願いを叶えようとしている。そしてルパパトのストーリーの根幹はWレッドである。また、あくまでもVSであるということ、快盗と警察は相容れない存在であるということ。これが崩れてしまうとスーパー戦隊シリーズ初の戦隊VS戦隊をやる意味がない。

 

49話は快盗の素顔がバレたとき、ルパンレッドの正体が夜野魁利だったとき朝加圭一郎はどうするのかっていう大きな山場の回。誰もが想像してきたであろう圭一郎の反応は注目すべき点だと思う。

45話のクリスマス回で圭一郎が快盗の正体に感付いたときから48話でルパレンが仮面を外すまで、圭一郎の口数があまりにも少ないことに なぜ? と思ってた。初美花ちゃんのことが好きな咲也は必死で否定していた。そりゃそうだ、行きつけの店の好意を寄せる店員がずっと自分が追い続けてきた快盗だなんて信じたくないはずだ。感情的にもなる。あんなに魁利のことを気にかけて、ときには実力を行使して突っぱねられたり拒絶された間もずっと見守っていたりした圭一郎が、魁利が快盗だと知って何も思わないはずがない。ただそれに対する圭一郎の言葉は「それとこれとは別だ」のひとこと。

 

そして迎えた49話。

朝加圭一郎は怒っていた。ずっと騙してた魁利に対してではなくずっと気付いてあげられなかった自分に対して。もっと頼れる警察官だったら力になってあげられたんじゃないかと。あー、そうか、これが朝加圭一郎だ。なぜ俺に言わなかった!?と相手に詰め寄るんじゃなく自分自身の力不足を責めるんだ。ブレてない。ずっとブレてない圭一郎は。

快盗であることでパトレンを騙してることに初美花が限界を感じて辛くなってたけど、それよりもずっと限界を感じてたのは魁利だった。ルパンマグナム回でアルセーヌに試されたとき、魁利の見る勝利の幻影に暗い道じゃなく明るい道を胸張って歩いてくれって言わせたみたいに、圭一郎にも快盗という手段を選んだ自分を正体明かした上で否定して欲しかったんだ。

そしてWレッド2回目の邂逅。

一度目は魁利が見つけに行って、二度目は圭一郎が見つけ出した。Wレッドは運とかに頼らずに実力行使でお互いを探し出すんだね。圭ちゃんならここにいる、魁利くんならこうするって。はー。はぁーーー(長い溜息)

42話のデストラ戦が本当に胸熱で好きなんだけど、あそこでルパンレッドの意図を理解できたのが圭一郎だけで、それを実行できるのも圭一郎で、ビークル奪い返したあとふらついたルパレを掬い上げるパトレン1号が最高なんだよ。だから透真も初美花も倒れた今自分しかいない一人で願いを叶えないとって暗闇でもがく魁利を掬い上げたのが圭一郎なの泣くしかないでしょ。で、このあとの圭一郎の言葉で初めて朝加圭一郎がどんな人間なのか分かった気がした。今までも分かってるつもりだったけどここまでかと。朝加圭一郎は世界の平和を守る"警察官"という立場に憧れてなったんだと思ってて、それは確かに小学生のころの圭一郎には真実だったんだろうけど、圭一郎にとって警察官っていうのはただの手段だったんだ。圭一郎の願いは事件も何もない平和な世界。圭一郎の使命は苦しんでいる人を救うこと。それが出来る最適な選択肢が警察官でいることだったんだ。魁利も大事な人を取り戻すための手段として快盗という道を選んだ。それが今できる最善で唯一の方法だから。

警察官という立場にある圭一郎にとって快盗は犯罪者であって逮捕対象。"どんな理由があろうとも快盗という手段を選ぶことは間違っている"し、快盗と手を結ぶことは出来ない。でも「胡散臭かろうが任務で対立しようが助けない選択肢はない」ってノエルに言ったように、大事な人をギャングラーに奪われて取り戻すために苦しんでいる魁利が目の前にいて助ける以外の選択肢はないんだって。だから警察官である朝加圭一郎の立場が魁利を救う足枷になるのなら警察を辞めるとまで言えるんだ。なんてこった。朝加圭一郎が私の想像を超越するほどの朝加圭一郎で眩暈がする。圭一郎の中で矛盾はない。1話からずっと信念を貫いてきた。凄い。凄いわ朝加圭一郎。

そんで圭一郎の背中を押す魁利が、晴れやかな顔してるの。君の力になりたいと言われて思わず突き飛ばしちゃったときとは違う柔らかい拒絶。魁利がずっと出来のいい兄や清く正しい圭一郎に対して感じてきたコンプレックスとか後ろめたさが溜まって自分で自分にかけた呪いみたいなものが一気に霧散したような。暗闇にいた魁利に朝がきた。圭一郎の決意が、ずっと兄のようになれない自分や圭一郎のように正しい道を歩けなくて葛藤していた魁利にひとつの答えをくれた。俺は圭ちゃんみたいになれないし、圭ちゃんも俺みたいになれない。

そ"う"だよ"!君"は"出"来"損"な"い"な"ん"か"じゃ"な"い"よ"!!君"は"君"に"し"か"でき"な"い"や"り"か"た"でお"兄"さ"ん"を"助"け"る"ん"だよ"!!!(号泣)

圭一郎はそっち側(警察)にいてたくさんの人を助けて、俺は快盗として大事な人を取り戻す。快盗として、警察として。これが1年かけて描いてきた朝加圭一郎と夜野魁利のWレッドとしての在り方なんだとしたら完敗だわ。ルパパト凄い。

またこの一連のシーン、夜明けから朝焼けの中で二人の本音がぶつかり合うのエモエモのエモすぎて密度が凄い。最初は昇ってきた太陽に背を向ける魁利が、圭一郎の背中を押すときは太陽の方向いて光に包まれてるの最高じゃないですか。何度観ても素晴らしい。

 

43話のノエル疑惑回からギャグ回を挟みつつもかなりしんどい展開に精神を削られながら年を越して子ども向け番組なのに何このクソ重いの最終回まで生きてられるかなとか本気で思ってたけど49話でフッと気持ちが軽くなった。圭一郎は辛いかもしれないけど、立ち止まってないから。魁利に背中押された圭一郎が叫びながらも自分のいるべき場所に走っていってくれたから。

 

あとこの回のビクトリールパンカイザーの登場シーンがアホほどかっこよくてね。ドグラニオ様が放つ炎の中からヌッ…て現れるのとかそのあとのゥォーンっていうロボ音が地味にかっこよくて好き。あと最後のルパンレッドとザミーゴの変身。なにあれかっこよすぎて白目剥いた。

 

あと2話。まだまだしんどいのと重いのの繰り返しだろうけど、ザミーゴとドグラニオを倒して大事な人を取り戻してみんなが幸せになってと祈るしかない。みんなだぞ。

 

戦隊ヒーローにハマった話

2018年9月、突如として戦隊ヒーローにハマった。
快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャーだ。


それまでジャニーズ、ドラマ、舞台(小劇場)、俳優など主に2.5~3次元の沼に何ヵ所もハマってきたオタクだった。
でも戦隊ヒーローは未履修だった。私のオタク人生にかすりもしなかった。まず前知識として仮面ライダーと戦隊ヒーローの違いもよく分かってなかった。特撮モノと呼ばれるもので一番身近なのはゴジラくらい。シンゴジラ面白かったね。


それがどうしてこうなった。
きっかけはTwitterでたまたま目にした出演者のツイート。次の瞬間にはそのツイートにあるハッシュタグ『#ルパパト』で検索していた。Twitterってすごいな。ハッシュタグを考えた人すごいな。一つのツイートに引っ掛かって1分後にはそれに関連する膨大な情報が得られた。つまり沼に落ちやすい。


どうやらこのルパパトは戦隊初のW戦隊、Wレッド体制らしい。そしてたくさんのルパパト関連ツイートの中で目立つのが『朝加圭一郎』という登場人物。W戦隊の片方警察戦隊パトレンジャーのパトレン1号。昭和的な熱血警察官。銭形警部みたいなトレンチコート。特徴的な眉毛。険しい顔。平成も終わろうという2018年にこのキャラクター造形。古臭すぎないかと思った。ただ、朝加圭一郎という男はそれだけじゃなかった。和菓子好きな朝加圭一郎、怒っている最中でも同僚から甘いものを口に入れられればモグモグ食べる朝加圭一郎、クールな同僚のぬいぐるみ好きな隠れた素顔も弱点としない朝加圭一郎、軟派な後輩がちょっと興味を持った女の子がいれば「彼女に本気なのか」とマジレスする朝加圭一郎、「ふしだらな」な朝加圭一郎、女装(女体化)すると江角マキコになる朝加圭一郎……朝加圭一郎……朝加圭一郎……。


朝加圭一郎おおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!(※まだ本編を観ていない)


朝加圭一郎の一挙手一投足を朝加圭一郎好きな人たちは一様に朝加圭一郎らしいと表現する。わかる。なぜだかまだルパパト本編を観ていないのにまとめられた朝加圭一郎についての情報を総合すると一つ一つの行動がとても朝加圭一郎らしいと思ってしまう。


これは駄目だ。もっと、ちゃんと、知りたい。


直近の放送が31話だった。どうやら前回の30話がWレッドのデート回(今思えばデート回とかいう軽いノリの話ではない鬱回)だったみたいなのでハマるのがあと数日早ければ…!!という後悔も学ラン姿の朝加圭一郎で帳消しになった。


31話放送の数日後にはBlu-ray Correctionの1本目(1話~12話収録)が届く。数話観てから円盤買うかと思ってたけど、我慢は体に良くないので買った。1話の朝加圭一郎の前髪の可愛さにリアルに床を転げ回ってしまった。

 


円盤と一緒にTwitterで見掛けたヒロビ(HERO VISION)という特撮ヒーロー専門のムック本も買ってしまった。オタク趣味で困るのが部屋に増える雑誌なのでここ数年基本的に雑誌は買わないと決めて実行していた私が2,700円もする雑誌を買うなんて信じられなかった。しかし読んでみると内容がいい。写真がいい。戦隊とライダーがメインなので雑誌のほぼ半分がルパパト関連、これで2,700円?安い……!!


この勢いで出ている写真集、キャラブック、ビジュアルブックを買い揃えた。


同時にもう公開も終わろうとしているギリギリのタイミングで夏映画en filmを観に行き、ソフビや勇動やスイングを買いGロッソ4期の素顔の戦士のチケットを申し込み……


あれ?と思ってる間に完全に肩までずっぽり戦隊沼に落ちました。2月に始まった番組だからハマるの遅かったなーとくやしい気持ちになることもあったけれど、この作品に出会えて良かったと先日放送された49話を観て強烈に思い、いつもはTwitterで吐き出す感想も140字ではどうも収まらずにブログを開設した。自分のために。